家庭教師と学習塾

家庭教師と学習塾。どちらも勉強をするということから同じように見えるかと思いますが、実際にはこの二つは全く異なります。結論から先に述べますと、家庭教師と学習塾はそもそも比べられるものではない、ということですが、結論を裏付ける理由としてそれぞれのスタンスの違いなどについて 比較検討してみましょう。このページでは家庭教師と学習塾についての違いについてご紹介します。

コミュニケーションから見る違い

まず学習塾についてですが、学習塾は生徒を個別に指導する形式を取っている塾を除けば、集団を相手に指導するタイプ講義を行っているのが殆どです。集団を相手にするということはほとんど学校での授業と変わりはありません。中学や高校などの受験シーズンに塾を利用するのであれば、学力の向上といった同じ目的を持った仲間や競争相手ができることが生徒への大きなメリットに繋がることもあります。 一方家庭教師の場合、生徒対教師というマンツーマン(1対1)の形式で学習をするのが基本となっています。家庭教師を受け持っている人の多くが大学生や元塾講師であることが殆どなので、実際に受験を乗り越えた経験を持つ方が勉強を手助けしてくるという事実は大きなバックアップと言えるでしょう。また、人と親密になるということは、学校や塾と言った多人数組織の中においてコミュニケーション能力の向上が図れますが、むしろコミュニケーション能力のアップには家庭教師のような1対1形式の方が効果が高いケースが多いと言われているのです。

それぞれのスタンス:進学塾

学習塾と一言で言っても「進学塾」や「個別塾」、「補習塾」といった種類に分けられます。 特に進学塾は進学のための実績を重視する傾向にあるので、高校生や大学受験に失敗した浪人生向けの進学塾の場合は「○○大学にXX人合格」といったような広告を出しているところも多いです。このような塾としての実績があることを宣伝として使用して新規入塾生を募るわけですが、これは学習塾という企業としての営業でありアピールであり、このアピールによって子供一人一人にどれくらいの学習をするかという、いわゆる「力の配分」をその都度変えるという事実があることを覚えておきましょう。これはつまり、受験に合格する見込みがある生徒に対してのみこまめな面談を行ったり、質の良い講師の講義を受けれるように手配したりと、「贔屓」とも言えるようなあからさまな力の分配が見られるのです。もちろん塾にとって生徒はあくまでもお客様ですから見捨てるような真似はしません。しかし合格の見込みない生徒だと思われてしまうと当然力の配分を減らされることになります。 あまり気持ちの良い話ではありませんが、実際のところ進学塾のスタンスはこういう仕組みになっているのです。入塾時にテストを行って最初にクラスを分け、定期的な行われるテストで再度生徒を振り分ける。この時点で合格の見込みがあると判断された生徒のみ上位クラスへ移動して質の良い講師の授業を受ける。反対に見込みが無いと判断された生徒は上位に比べてレベルが低いクラスで別の講師の授業を受けることになります。進学塾は義務教育ではないとはいえ、仮にもし下位のクラスに振り分けられると子どもは自信を失うこととなるので親としては心配になるでしょう。

それぞれのスタンス:家庭教師

さて家庭教師の場合ですが、実際のところ家庭教師も実績を重視する傾向にあります。これはもちろん一企業としてではなく、 家庭教師という一個人の実績についてのことです。しかし、進学塾のスタンスのような生徒のレベルに合わせた力の配分を変えるということはしません、そもそも生徒のレベルに合わせて力の配分を変えるのは不可能です。生徒一人ひとりに対して全力で臨む家庭教師の場合、希望する高校・大学の受験に合格する見込みが無い場合には成績を上げて受験合格の射程圏内にするようにし、生徒に適したに学習指導を模索するという堅実なスタンスを取ります。家庭教師は進学塾のように生徒に対して上位・下位といったクラス分けのような概念はもとありませんが、家庭教師自身にはこのランクが存在しています。派遣業者に頼んで家庭教師を雇う場合、高いランクの家庭教師ほど費用は高くなりますが、これは試験での振り分けによるものではなく、野党側が自由に選択することが可能となっていますし、ランクが高い家庭教師だからといって生徒が授業についていけないといったことはまずありません。 なぜなら家庭教師の仕事は生徒に授業を「ついていかせるように指導すること」だからです。